2013年7月2日火曜日

老人ホームにれの木で「熱中症予防」の学習会開催!

勤医協余市診療所の2階にある「老人ホーム にれの木」では、年2回程度、入居者を対象とした運営懇談会を開催しており、この懇談会の前には、学習会をおこなっています。今回は、初夏に入り暑くなってきていることから「熱中症を防ごう!」というタイトルで、月曜日に余市診療所の外来の応援に来て頂いている、濱野貴通(ハマノタカユキ)先生に講義をお願いしました。




 最初に濱野先生から、自己紹介があり、山口県出身で旭川医大を経て、医学の道に進み、小児科を選考するも、子どもに付き添ってくるお母さんの様子も気になり、家族を診るという視点に注目した総合診療・家庭医というものに興味が湧き、現在はその研修をおこなっていることをお話しました。スライドでは自分の二人のかわいい子どもさんも紹介し、「かわいいでしょ?」と相づちを求める場面があり、和気あいあいかになったところで本題に入りました。




 人の体は、どれくらいの水分を保持しているかを説明するにあたって、子どもをタレントの福くん、成人は俳優の福山雅治さん、高齢者は黒板五郎役の田中邦衛さんをスライドに登場させ、高齢になるに従って体の水分量が50%と減っていくことを説明しましたが、これだけでも入居者のみなさんのつかみはバッチリでした。




  先生からは、熱中症予防の5箇条、治療の5箇条を詳しく説明しました。その中で、高齢者は、脱水している事が気づきにくい事で症状を重くしている事や、日頃から水分を補充しておくことが大事、つまり「渇く前に飲む!」ことを心がけておくようにするとよいでしょうとお話しました。お部屋に温度を下げすぎず、上げすぎずの目安にする温度計の設置が望ましい事や、「久しぶり」となる急な気温変化の激しい時期には、天気予報の情報も大事だと話されました。水分補給では、冷たい水や吸収のよいスポーツドリンクがよい事や、1㍑につき、1~2g程度の食塩を入れた水もよい事、朝、最初に出るおしっこの色が濃い場合は、脱水症が疑われることなども丁寧にお話しました。






 最後に、世の中、明日何があるかわかりませんとして、電話の側に緊急時の連絡先を貼っておくとか、居間やいつもいる場所に連絡先をはっておくといい事、気分の悪い時は、無理しないで病院にかかることもおすすめしました。

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