2013年5月26日日曜日

黒松内スプリングキャンプ 2

月寒ファミリークリニックの梅前看護師から『家族看護学〜家族から健康問題を考えよう!〜』というテーマで講義が行われました。
家族看護とは、家族というひとつの集団が健康的なライフスタイルを獲得したり、家族が直面している健康問題に対して、家族全員が主体的になって問題を解決、対応してけるようなセルフケア機能を高めることをいいます。家族アセスメントの種類はいろいろあるそうですが、その中でも今回はカルガリー式家族看護モデルが紹介されました。

カルガリー式家族看護モデルの4つの手順を簡単に説明します。
1.家族アセスメント…健康歴などを聴取する中で、家族構成や家族メンバーの居住地、家族の抱える健康問題、家族の経済状態などを評価する。
2.家族図の作成…得た情報をみんなで共有できるように、ジェノグラムとエコマップを用いて家族図を描く。
3.インタビュー準備(仮説の立案)…家族を集めてインタビューをする前に、家族の関係性や考え方について分析を行う。家族が抱える問題の根本は何か、インタビューを行う目的は何かを事前に明確にする。
4..インタビューの実践…家族が抱える健康問題やそれに影響する家庭事情、家族の考え方を明らかにする。目標を設定して、どのような結果を導きたいのかを話し合う。看護師は自分の考え方を押し付けるのではなく、家族自身が変化するきかっけを作る役割を担う。

講義を聞いた後は、参加者全員で3つのグループに分かれ、2.家族図の作成と3.インタビューの準備に挑戦しました。実際にあった事例を元に作成したのですが、健康問題には家族関係や経済問題などさまざまな問題が絡み合って非常に複雑になっています。問題が多すぎて、仮説を立てるのも一苦労。それぞれのグループから、家族が抱えている問題、それについてどのようなアプローチが有効と思われるかいろいろな意見が出されました。

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