2013年5月25日土曜日

黒松内スプリングキャンプ 1




寺田先生からはPhoto elicitationについての講義がありました。Photo elicitationとは写真を用いたインタビュー方法のことです。”elicitation”は「引き出す、誘い出す」という意味なので、簡単に言うと写真を用いて記憶を引き出すインタビュー方法といったところでしょうか。
インタビューをする際、ただ言葉だけで聞くよりも、写真などの映像も併せて聞いた方が意識のより深いところにある情報を呼び起こすことができます。人間の脳は、言語情報のみを処理する機能よりも、映像と言語情報を同時に処理する機能の方が発達しているため、そのような効果が得られるそうです。
地域医療に取り組むために、まず地域を知ることからはじめよう!というコンセプトの元、この方法が紹介されました。今回は黒松内町のいいところをたくさん知っている人ということで、黒松内に移住してきた方3組にカメラを渡して写真を撮ってもらいました(残念ながら編集が間に合わず、講義の中ではプロフィールの紹介のみとなりました)
前回の黒松内ウィンターキャンプではphoto voiceの紹介がされたので、写真を用いた調査方法はこれで2回目です。写真は誰でも簡単に撮れて、多くの人が情報を共有することができ、映像を見ながら自分の考えを言葉にすることができるという点から、年代も立場も様々な地域の人も巻き込んで地域のいいところを探すのにうってつけの方法なのかもしれません。


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