2013年11月12日火曜日

小児 こんな時どうしたらいいでしょう ③



インフルエンザ


《インフルエンザとは》
インフルエンザはインフルエンザウィルスによる感染症です。A型、B型、C型がありますが、近年はA香港型、Aソ連型、B型の3種類のうち、主に2つが毎年流行しています。
インフルエンザウィルスは感染力が非常に強く、低温・低体温を好むため、主に冬期間に集団内・地域内で爆発的に流行します。くしゃみや咳によってウィルスが飛び散ることで感染する飛沫感染が主ですが、ウィルスが付着したものに接触することによる接触感染や、感染者から飛び散ったウィルスが空気中を浮遊することで感染する空気感染もあります。
潜伏期間はおよそ1~3日間突然の高熱、頭痛、関節痛などの全身症状や、鼻水や咳,のど痛などの上気道症状が出現します。症状は3~5日程度で改善しますが、咳やだるさは2週間以上続くこともあります。また、インフルエンザ脳症や重症肺炎といった、命にかかわる合併症をおこすこともあります

《治療》
解熱剤などによる対症療法です。市販の解熱剤は合併症を引き起こすこともあるので、なるべく避けましょう。抗インフルエンザウィルス薬は、発症後48時間以内に内服すれば、症状のある期間を0,51日短縮するといわれています。副作用もゼロではないので、医師とよく相談するのがよいでしょう。

《予防について》
  石鹸での手洗い・うがいをしっかり行いましょう。
  予防接種をお勧めします。生後6カ月から13歳未満までは2回接種となります。接種後2週間から5カ月間は、効果が続くと言われています。

《おうちで気をつける事》
  他の家族への感染予防のため、家の中でもマスクを着用するのがよいでしょう。
  まれに異常行動(見えないものが見える・外に飛びだすなど)をきたすことがありますので、少なくとも熱がある間は、お子さんが一人にならないようにしてください。
  食べ物~好きなもの・食べやすいもので、消化のよいものにしましょう。水分は、こまめに十分取ってください。
  安静~家で寝ている事が一番大切です。部屋は適温・適湿に心がけましょう。
  入浴~疲れさせないように短時間での入浴・シャワーはかまいませんタオルは別のものを使用し、順番は最後にしましょう。高熱があり元気がない時は控えましょう。
  登園・登校~インフルエンザを発症した後5日間が過ぎ、かつ、乳幼児は解熱後3日間・学童は2日間経過するまでは、禁止です。

《もう一度受診した方がよい時》
  発熱で水分も取れずぐったりしている
  顔色が悪く、呼吸がはやい
  意識がおかしい、けいれんが起きる 








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