2017年4月19日水曜日

【子どもの病気】水痘(すいとう):みずぼうそう


≪みずぼうそうとは≫
ウイルスによる空気感染(飛沫感染)で1歳に多く発症します。
潜伏期間は約23週間です。

≪症状≫
主な症状は、発熱と発疹です。発熱は、ほとんど気がつかない程度のものから、高熱が出ることもあり様々です。発熱とともに全身に発疹が出ます。発疹がたくさん出ると、熱も高くなる傾向があります。発疹は、赤い小さいポツポツから始まって、徐々に水疱から、膿をもった発疹となり、黒いかさぶたになっていきます。これが次々と続くため、ある時期の色々な発疹が混ざっているのが特徴です。発疹がすべてかさぶたになるまでに約1週間かかります。

≪治療≫
かゆみを抑える飲み薬と軟膏を使います。
抗ウイルス薬は発疹が出始めて、12日以内に使うと症状を軽くすると言われています。症状がひどくなりそうな場合に使うことがあるので、医師と相談してください

≪予防≫
みずぼうそうワクチン(生ワクチン)があります。みずぼうそうには、脳炎や肺炎、皮
膚の重い細菌感染症など多くの合併症があります。合併症の重症化を予防するためにワクチン接種をお勧めします。しっかりと免疫(抗体)をつけるために1回目から3ヶ月以上(標準接種:1回目接種から6-12ヶ月後)経ったら2回目を接種することをお勧めします。
MR(麻しん風しん混合)ワクチンやおたふくかぜワクチンと同時接種することができます。1歳になったら、できるだけ早く受けましょう。

≪家庭で気をつけること≫
   食べ物 ~口の中に発疹が出た場合は、刺激の強いものは控えましょう。
やわらかい物など食べやすい物を食べましょう。
   入 浴 ~熱がなければ入って良いです。
   お肌の手入れ ~水疱を掻きむしらないように爪を短くして、清潔にしておきましょう。
   登園・登校 ~全ての発疹が黒ずんで、かさぶたになるまでは人に移るので、
         保育園や幼稚園、学校などはお休みしましょう。


≪もう1度受診した方が良い時≫
 水分も受けつけない、元気がない、ふらふらして座っていられない、眠りがちなど症状がある場合は、早めに受診してください。






参考文献:Long, Sarah SPrinciples and Practice of Pediatric Infectious Diseases. Fourth Edition. Elsevier ; 2012. 1035-1044.





0 件のコメント:

コメントを投稿