2014年8月26日火曜日

余市認知症家族の会(つくしの会)主催の「認知症」講演会で講演を行いました。

 8月25日、福祉センター入舟分館において、余市認知症家族の会(つくしの会)主催の「認知症」をテーマとした講演会が開催され、家族の会の方、新聞の案内を見て参加した方、役場や地域介護施設関係の職員やケアマネージャー、ヘルパーなど総勢24名の方が参加しました。


 主催者側の挨拶のあと、診療所を代表して副所長の濱野先生が自己紹介をおこない、今回の講演に呼んでいただいたことのお礼と、家庭医療の紹介をおこないました。

 認知症についての講演は佐川拓先生がスライドを使って説明しました。講義のテーマでもある、認知症で困っていることを参加者に尋ねることから始め、認知症家族が抱える悩みについて共有しました。佐川先生からは、本日伝えたい事として、「その人らしさを大切にする」という事を掲げ、そのために「今日できる事をひとつ見つける事」を目標にあげました


そして、学んでほしい3つのテーマ、①認知症の正体、②認知症は治療できる?予防できる?の疑問について、③認知症の方への接し方 を中心に講義を行いました。


 その中で、認知症の方の問題行動を少しでも緩和したいこととして、できるだけ本人にやらせる、自立できる環境を整える、規則正しい生活、プライドを傷つけない、無理に正しい事をおしつけない、コミュニケーションを大切にする事などが話されました。


 また、介護する側の負担軽減としては、とにかく困ったら誰でもいいから相談する、一人に任せきりにしない、気が付いた事を相談し合う、介護にたずさわる人は短い時間でも気分転換をする、「ありがとう・ごくろうさま・ごめんね」などの声かけをするなど、「支え」が大切になることを強調しました。


 参加者からは、自分の苦労した経験談、自分が認知症になったらと思うと不安だという声、予防には生活習慣の改善が結果的に予防につながることがわかったなどの感想も寄せられました。


 介護従事者からは、このように話し合える場所があればいいという意見も寄せられ、主催者からも「つくしの会」の成り立ちも話されました。濱野先生からも、このような会に参加することや近所との付き合いを大切にすることで、人と人とがつながるようになり、支え合いが生まれるので、これがとても大切ですと話されました。



 講演は大変好評で、参加された仁木町役場の保健師さんからも、機会があればぜひ仁木町でも開催してほしいなどのうれしい声もありました。








0 件のコメント:

コメントを投稿